20世紀・シネマ・パラダ イス

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     太陽がいっぱい
     Plein soleil
     監督:ルネ・クレマン
     (1960年/フランス・イタリア)
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  アラン・ドロンの人気を決定づけたサスペンスの名作

 ローマの街角のカフェで談笑している2人のアメリカ人青年 … 大富豪の御曹司フィリップと貧しい育ちのトムは学生時代の友 人だ。
 フィリップは放蕩生活を送っており、トムは彼をアメリカへ連れ戻せば、フィリップの父親から5,000ドルの報酬が支払われる契約でイタリアへ来てい た。
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 ローマで遊んだ2人はナポリ近郊の漁村モンジベロの家に帰った。そこにはフィリップの恋人 であるマルジュが待っていた。
 フィリップは帰国する気などさらさらなく、トムは5,000ドルの契約を打ち切られてしまった。

  


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 『太陽がいっぱい』 予告編動画



   ◆ 主な出演者など

トム・リプレー役
マルジュ役
フィリップ・グリンリーフ役
Alain_Delon
Marie_Laforet
Maurice_Ronet
ア ラン・ドロン
マリー・ラフォレ
モーリス・ロネ

 ・若い映画監督たちによるヌーヴェルヴァーグ運動の真っ只中にあったフランス映画界におい て、既に巨匠の地位を確立していたルネ・クレマン監督が、ポール・ジェゴフ (脚本家)、アンリ・ドカエ (カメラマン) といったヌーヴェルヴァーグ世代のスタッフと組んだ野心作。
 (右の写真) 左から、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ、アラン・ドロン
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 * ポール・ジェゴフ … クロード・シャブロル監督の 『いとこ同志』 (1959年)の台詞、『二重の鍵』 (1959年)の脚本を執筆。
 * アンリ・ドカエ … ルイ・マル監督の 『死刑台のエレベーター』 (1958年)、クロード・シャブロル監督の 『いとこ同志』 (1959年)、
   フランソワ・トリュフォー監督の 『大人は判ってくれない』 (1959年) 等を撮影。


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 ・原作は、アメリカの作家パトリシア・ハイスミスが1955年に発表した 「The Talented Mr. Ripley 」。フランス推理小説大賞 (翻訳部門) を受賞し ている。
 ハイスミスは 『見知らぬ乗客』 (1951年/監督:アルフレッド・ヒッチコック の原作者としても有名。映画 『太陽がいっぱい』 については、トムの犯罪が露見するラスト (原作とは異なる) に不満を抱いていたという。
 (左の写真) 左から、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ、アラン・ドロン
 *The Talented Mr. Ripley 」 … 日本では 「太陽がいっぱい」 (1971年)、「リプリー」 (2000年) の邦題で出版されているが、それまでは
   「才人リプレイ君」 と紹介されていた。


 ・天使か悪魔か。妖しい美貌でファンを魅了したアラン・ドロンは本作で人気が爆発。ヒロイ ン役のマリー・ラフォレは本作が銀幕デビュー作だった。
 1963年、第3回フランス映画祭のために、アラン・ドロンとマリー・ラフォレが揃って初来日した。
 (右の写真) 来日時のアラン・ドロン と マリー・ラフォレ
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 ・アラン・ドロンの当時の婚約者だったロミー・シュナイダーが、フィリップの友人フレディ のガールフレンド役でカメオ出演している。
 (左の写真) 左から、ビル・カーンズ (フレディ役)、ロミー・シュナイダー、
  モーリス・ロネ


 ・映画評論家の淀川長治さんが、本作はホモセクシャルの映画だと唱えた時はあまり賛同され なかったそうだが、原作をより忠実に描いた 『リプリー』 (1999年) では、マット・デイモン演じるトム・リプリーの同性愛者ぶりが明確に描かれた。尚、原作者のパトリシア・ハイスミスが別名義で発表した自伝的小説 「The Price of Salt (1952年) はレズビアンの恋愛を描いている。
 (右の写真) モーリス・ロネ(左) と アラン・ドロン
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 *The Price of Salt 」 … 『キャロル』 (2015年) として映画化された。 

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< 『太陽がいっぱい』 主題曲 >

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