20世紀・シネマ・パラダ イス

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     手錠のまゝの脱獄
     The Defiant Ones
     監督:スタンリー・クレイマー
     (1958年/アメリカ)
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 主役の2 人がオスカー候補に

 大雨で視界が悪い中を走行していた囚人護送車が崖下に転落し、2人の囚人、白人のジョーカーと黒人のカレンが逃亡した。肌の色 が違う2人は互いに相手を嫌っていたが、手錠で繋がれたままの為、時には協力して逃亡するしかなかった。
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 通報を受けた保安官のマックス、 州警察、地元の狩猟会のメンバーから成る捜索隊が2人を追跡していた。
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 ある小さな町に辿り着いたジョーカーとカレンは、住民が寝静まるのを待って食料品店に忍び 込んだが、屋根から転落して大きな物音を立ててしまった。
 2人は捕らわれ、リンチを受けそうになったが、サムという男が体を張って阻止してくれた。そ して、2人の身柄は夜が明けてから警察に引き渡されることになった。
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 『手錠のまゝの脱獄』 予告編
 


   ◆ 主な出演者など

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 ・ジョーカー役トニー・カーティス Tony Curtis
 ・カレン役シド ニー・ポワチエ Sidney Poitier
 ・マックス役 … セオドア・ビケル Theodore Bikel
 ・サム役 … ロン・チェイニー・ジュニア Lon Chaney Jr.
 ・ビリーの母親役 … カーラ・ウィリアムズ Cara Williams

 ・独立系の製作者スタン リー・クレイマーが自ら監督した3作目。
 ジョーカー役は、クレイマーの初監督作品 『見知らぬ人でなく』 (1955年) の主演だったロバート・ミッチャムが候補となったが、南部で白人と黒人が手錠で繋がれることはあり 得ないとして辞退している。
 (右の写真) 撮影時。左から、スタンリー・クレイマー、ケビン・コフリン、トニー・カーティス、
  シドニー・ポワチエ 

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 ・アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞 (ト ニー・カーティス、シドニー・ポワチエ)、助演男優賞(セオドア・ビケル)、助演女優賞(カーラ・ウィリアムズ)、脚本賞、撮影賞(白黒部門)、編集賞の 8部門でノミネートされ、脚本賞と撮影賞の2部門で受賞。共同脚本家の1人 (本名:ネドリック・ヤング)は、‟赤狩り” のブラック・リストに名前が載せられていたため、変名のネイサン・E・ダグラスを使用していた。

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