20世紀・シネマ・パ ラダ イス

アープ兄弟はクラントン一家の動きを見張っていたが、なかなか証 拠を掴むことが出来ないでいた。

ワイアットが酒場でポーカーをしていると、女歌手のチワワが何かと絡んできた。そこへ、賭博師のドク・ホリデイが 現れ、イカサマ賭博師を店から追い出した。

ドク・ホリデイは早撃ちの 無法者として名高い男で、この町で保安官を務めているからには無視しておけない。ワイアットがドクに歩み寄り、腹の探り合いが始まった。店内は緊張に 包まれ、痺れを切らせたドクが銃を抜いた。だが、ワイアットにその気がないと知ったドクは銃を収め、２人は盃を交わした。

酒を酌み交わしているところへ酔った役者が闖入して来たことがきっかけで、ワイアットとド クは芝居見学に出かけた。ところが、役者が行方不明とのことで観客たちが暴れ出した。

役者が酒場でクラントン一家に拉致されているとの通報を受けたワイアットは、ドクと一緒に 酒場へ乗り込んだ。役者を連れ戻そうとしたワイアットとクラントン一家との間で小競り合いとなったが、家長の オールドマンが詫びを入れ、その場は収まった。

ある日、町に到着した駅馬車から清楚な婦人が降り立った。彼女の名はクレメンタイン。恋人のドクを訪ねて来たのだ。ドクは東部で外科医をしていたが、肺結核を患い、西部へ流 れて来たのだった。彼の部屋にはクレメンタインの写真が飾ってあった。

クレメンタインと再会したドクは、つれない態度をとり、故郷へ帰れと言い渡した。

ドクに思いを寄せているチワワは、 クレメンタインの出現に気を揉んでいた。ドクが酒場に現れるとチワワが歩み寄ったが、ドクは酒を煽り、彼女を追い払った。

ドクの態度を見かねたワイアットがなだめに行ったが、自棄になっているドクが発砲したた め、ワイアットはドクを殴り倒し た。

日曜日の朝。町にはまだ教会がなく、人々は屋外で開催される礼拝に集まっていた。散髪を済 ませたワイアットは町の様子を見張っていた。

ドクは、部屋へ訪ねて来たチワワに結婚を申し込んだ。

荷物をまとめたクレメンタインが宿屋で１人佇んでいた。東部行きの駅馬車が出るまで時間 がある。ワイアットがクレメンタインに誘われ礼拝へ行くと、ダンスが始まり、２人も一緒に踊った。

クレメンタインが町に留まっていることを知ったドクが彼女を咎 め、ワイアットと口論になっ た。

ドクが馬車の護衛としてメキシコへ出発し、置いてきぼりにされたチワワはクレメンタインの 部屋に押入り、東部へ帰れとまくし立てた。２人の間に割って 入ったワイアットは、チワワの首にジェームズが恋人への贈物として購入していたペン ダントが下がっているのを発見した。ワイアットに問い詰められたチワワは、ドクからの贈物だと答えた。

ワイアットはドクの後を追った。ドクが町へ戻ることを拒み、一騎 打ちとなった。 　ワイアット の弾がドクの拳銃を弾き飛ばした。

ワイアットとドクは町へ戻り、チワワを問い詰めた。初めはシラを切っていたチワワだが、ド クがジェームズ殺しの犯人になってしまうと知らされ、ペンダン トの本当の贈り主の名前を白状した。「ビリー・クラントン…」。その時、窓の外に隠れていたビリーがチワワを撃った。

逃げるビリーをバージルが 追跡した。途中で被弾していたビリーはクラントン家の玄関先で息絶えた。 　バージルはビリーの死を確かめた後、オールドマンに背後から撃たれた。

同じ頃、酒場でドクがチワワの手術をして無事に終えていた。

ワイアットが酒場から外へ出た時、クラントン一家が襲撃してきた。オールドマンがバージル の死体 を馬から引きずり下ろし、「OK牧場で待っているぞ 」と宣戦布告して去って行った。

保安官事務所でワイアットとモーガンら が決闘に備えていると、ドクが訪ねて来た。ドクはチワワが息を引き取ったと告げ、決闘への加勢を申し出た。

日の出になった。ワイアットたちはOK牧場へ向かって行った…。

＜ 主題歌 「いとしのクレメンタイン」 ＞

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