20世紀・シネマ・パラダ イス

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Doktor Caligari

     カリガリ博士
     Das Cabinett des Doktor Caligari
     監督:ロベルト・ヴィーネ
     (1920年/ドイツ)
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 ドイツ表 現主義が生み出した不思議な世界


カ リガリ博士は、眠り男(=夢遊病者)チェザーレを操って、次々に殺人を犯してい くが…。
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  冒頭
 フランシス 「ぼくと婚約者のジェーンは恐ろしい体験をした。今からそれを話してあげよう…」。
 ( 以降、フランシスの回想としてストーリーが展開していく )
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  鑑賞メモ

 ・当時のドイツにおいて、様々な芸術分野で流行していた表現主義を取り入れた最初の映画で あり、その代表作。
  背景やセットはすべてデフォルメされており、観る者を不思議な世界、不安な世界へと誘う。
 (右の写真)カリガリ博士の小屋
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 ・製作者のエリッヒ・ポマーか ら監督を打診されたフリッツ・ラングはスケジュール的に無理だったため辞退したが、最後の どんでん返しを取り入れたのはラングだとされている。
 全ては精神異常者の妄想の世界であったという設定により、表現主義による歪んだ背景やセット、カリガリ博士やチェザーレのどぎついメークなどが、より生 かされることとなった。


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