映画『ウエスト・サイド物語』 (1961年）ーミュージカルのエポックメイキングな名作ー 20世紀・シネマ・パラダイス

　リフは、今ではグループから抜けて、ドクの店で真面目に働いてる兄貴分のトニーをダンス・パーティーに誘った。

♪　Something's Coming　～　何か起こりそう　　

　シャーク団のリーダーのベルナルドの妹マリアは、この日が初めてのダンス・パーティー。兄の恋人アニタが仕立ててくれたドレスを身にまとい、期待に胸を膨らませていた。

　ダンス・パーティーが始まると、ジェット団とシャーク団はダンスで競い合った。

♪　Dance at the Gym　～　体育館でのダンス　　

　トニーとマリアは一目で惹かれ合い、恋に落ちた。

　トニーは敵対するジェット団の人間だ。ベルナルドがマリアとトニーを引き裂いた。

♪　Maria　～　マリア
♪　America　～　アメリカ

　♪　Tonight 　～　トゥナイト

　トニーはマリアのアパートを訪ねた。２人はお互いの気持ちを確かめ合い、明日の再会を約束した。

♪　Gee, Officer Krupke　～　クラプキ巡査への悪口　　

　トニーがドクの店へ戻ると、ジェット団とシャーク団が決闘の取り決めをしていた。トニーの忠告により、決闘は素手で行われることになった。

♪　I Feel Pretty　～　素敵な気持ち　　

　翌日。トニーとマリアは彼女の職場の洋裁店で再会した。マリアは兄たちの喧嘩を止めさせるように頼んだ。

♪　One Hand, One Heart　～　ひとつの心　　

　ジェット団とシャーク団の決闘の時間が刻一刻と迫ってきた。

♪　Tonight Quintet　～　クインテッド　　

　決闘が始まった。トニーが止めに入ったが、誰も言う事を聞かない。

　リフがナイフを取り出すと、ベルナルドもナイフを取り出した。２人の果たし合いとなった。

　ベルナルドのナイフがリフを突き刺した。弟分が殺され、我を忘れたトニーがベルナルドを刺し殺した…。

　マリアは仲間のチノから、トニーがベルナルドを殺したと知らされた。（マリアが誰よりもトニーの安否を心配したため、マリアを愛していたチノのトニーへの憎悪を助長してしまった）。マリアが神に祈りを捧げていると、トニーが姿を現した。マリアは警察へ出頭すると言うトニーを引き留めた。２人は何処か遠くへ逃げようと誓い合った。

♪　Somewhere　～　きっと何処かに　　

　ジェット団が再集合した。皆、興奮して頭に血が上っている。新たなリーダー格のアイズが、頭を冷やせと皆に説いた。そこへ、シャーク団のチノが拳銃を持ち出してトニーを探しているとの情報がもたらされた。

♪　Cool　～　クール　　

　マリアの部屋にアニタが訪ねて来た。トニーはドクの店で待っていると言い残して部屋から出て行った。マリアは、トニーとは別れるべきだとアニタに責められたが、トニーを信じ、愛する気持ちは変わらなかった。

♪　A Boy Like That /　I Have a Love　～　あんな男に / 私は愛してる　　

　警察が事情聴取に来た。マリアは「少し遅くなる 」とのトニーへの伝言をアニタに託した。ドクの店へ行ったアニタは、ジェット団の連中に手荒な仕打ちを受け、「マリアはチノに殺された 」と嘘を伝えた。

　ドクからマリアが殺されたと知らされたトニーは自棄になり、「チノ、俺も殺せ 」と大声で叫びながら街の中を走り回ったが…。