20世紀・シネマ・パラダ イス

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The Great Dictator

       チャップリンの独裁者
        The Great Dictator
        監督:チャー ルズ・チャップリン
        (1940年/アメリカ)
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  ヒトラーの独裁政治を痛烈に風刺したチャップリン最大のヒット作

 1918年。 第一次世界大戦中、トメニア国 (架空の国) 陸軍のチャーリー2等兵は、戦場で味方からはぐれてしまったが、 同国空軍 の将校を助け出し、彼の飛行機で本国の司令部に向かって飛び立った。しかし、燃料が切れて墜落。2人とも一命は取り留めたが、トメニア国は敗戦した。
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 墜落の際に負傷したチャーリーが病院にいる間に、トメニア国では反乱が起こり、彼にそっく りなヒンケル総統が独裁政権を樹立していた。
 ヒンケルは、国民へ向けた演説で、民主主義と自由をこき下ろし、ユダヤ人問題について言及していた。
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   主な出演者など 

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 ・チャーリー、ヒンケル役 … チャールズ・チャップリン
 ・ハンナ役 … ポー レット・ゴダード
 ・シュルツ役 … レジナルド・ガージナー
 ・ガービッチ役 … ヘンリー・ダニエル
 ・ナパロニ役 … ジャック・オーキー

 ・チャップリンが 『モダ ン・タイムス』 (1936年)以 来、4年ぶりに発表した初の全編トーキー作品。
 お馴染みの山高帽にステッキのスタイルで登場する最後の作品となっている。
  (右の写真) 左から、ジャック・オーキー、ポーレット・ゴダード、チャップリン。
   『独裁者』 プレミア公開時。

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 ・チャップリンは150万ドルもの私財を投じたが、彼の作品として最大のヒット作となっ た。
 日本では20年後の1960年に公開され、その年のキネマ旬報ベストテンでは、『甘い生活』、『太陽がいっぱい』 等を抑えて、第1位に選出された。

 ・アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、助演男優賞 (ジャック・オーキー)、脚本賞、作曲賞の5部門でノミネート。
 作品賞の有力補とされていたが受賞ならず。当時、アメリカは第二次世界大戦への参戦ムードが高まっていたため、戦争を批判している同作品は敬遠された とも言われている。
 チャップリンはニューヨーク映画批評家協会賞の主演男優賞を受賞した。
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The Great Dictator-4  ・映画公開時チャップリンは51歳。チャップリンの4日後に生まれ、1945年に自殺した 独裁者ヒトラーは、この作品を少なくとも2回は鑑賞したと言われている。

  ・シュルツの裏切りには 「なぜ私を見放した 」 と嘆き、ナパロニには押しまくられ、ガービッチには操られているヒンケル。一人で地球の風船と戯れ、ユダヤ人抹殺の演説をした日の 夜には、一人でピアノを弾くヒンケル。
 チャップリンは独裁者を <裸の王様> ならぬ、孤独な <裸の独裁者> として茶化して見せた。

 ・ラストの床屋のチャーリーの演説シーン。ハンナがチャップリンの母親 (1928年没) の名前でもあると知って観ると、よりチャップリンの強い思いが伝わってくる。
 何回観ても、チャップリンと字幕に目が釘付けになってしまう名シーン。
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