20世紀・シネマ・パラダイス
フランソワーズ・アルヌール
Francoise Arnoul
1931-2021(フランス)
◆
代表作
フレンチ・カンカン
French Cancan
(1954年/フランス)
ヘッドライト
Des gens sans importance
(1956年/フランス)
グランド・カナル 大運河
Sait-on jamais...
(1957年/仏・伊)
女猫
La Chatte
(1958年/フランス)
◆
日本で高い人気を誇ったフランスの女優
・
1931年
、アルジェリア
(当時はフランス領)
生れ。父親は軍人で、母親は元舞台女優だった。1945年、軍務でモロッコに駐在する父親を残し、母親と一緒にパリへ移住した。
・母親の知人が運営していた演劇研究所で学んでいたが、彼女の写真を偶然に見たウィリー・ロジェ監督に抜擢され、『漂流者』
(1949年)
のヒロインで銀幕デビューを果たした。
(右の写真)『漂流者』
『禁断の木の実』(1952年/監督:アンリ・ヴェルヌイユ)
フェルナンデルと
『上級生の寝室』(1953年/監督:アンリ・ドコワン)
ジャン・マレーと
『フレンチ・カンカン』
(1954年/監督:
ジャン・ルノワール
)
ジャン・ギャバン
と
『
過去を持つ愛情』
(1954年/監督:アンリ・ヴェルヌイユ)
ダニエル・ジェランと
・日本において彼女の人気を決定づけた作品が『ヘッドライト』
(1956年/監督:アンリ・ヴェルヌイユ)
。フランスではそれほど評判にならなかったようであるが、日本では大いに受け、仲代達矢、藤谷美和子主演『道』
(1986年)
としてリメイクもされた。
(左の写真)『ヘッドライト』 ジャン・ギャバンと
・「週刊文春」が1989年に実施したアンケート‟わが青春のアイドル女優”では、
オードリー・ヘップバーン
(第2位)
を抑えて第1位に選出された。
また、漫画家の石ノ森章太郎の代表作「サイボーグ009」のキャラクター003は、フランス人で名前がフランソワーズ・アルヌールという設定になっている。
『幸福への招待』
(1956年/監督:アンリ・ヴェルヌイユ)
シャルル・ボワイエ
と
『大運河』(1956年/監督:ロジェ・ヴァディム)
クリスチャン・マルカンと
『女猫』(1958年/監督:アンリ・ドコワン)
『学生たちの道』(1959年)
アラン・ドロン
と
・1960年代半ば以降はTVを中心に活動。
・1995年、自伝「映画が神話だった時代」を出版。
・
2021年
、
90歳
で他界。
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