20世紀・シ ネマ・パラダイス
エドナ・ パーヴィアンス
Edna Purviance
1895-1958 (アメリカ)
◆
代表作
チャップリンの移民
The Immigrant
(1917年/アメリカ)
犬の生活
A Dog's Life
(1918年/アメリカ)
キッド
The Kid
(1921年/アメリカ)
巴里の女性
A Woman of Paris
(1923年/アメリカ)
◆
チャップリンの銀幕の恋人
・1915年、
チャップ リン
のスタッフにスカウトされ、『アルコール夜通し転宅』
(1915年)
で銀幕デビュー。時 にエドナ19歳、チャップリン25歳。
以後、『巴里の女性』
(1923年)
まで、チャップリンの1人芝居だった『午前一時』
(1916年)
を除く、全34本のチャップリン映画に出演。
( 『三つ巴事件』は含まず)
この8年間、他の監督作品には出演せず、チャップリン映画の専属女優として活躍した。
(右の写真) 『アルコール先生公園の巻』(1915年)
『チャップリンの舞台裏』(1916年)
『犬の生活』(1918年)
・『巴里の女性』
(1923年)
は、 チャップリンがユナイテッド・アーチスツ社で最初に撮った作品。エドナが主演で、チャップリンは監督に専念したシリアスな作品。
芸術的には大変優れた作品との評価だったが、興行的には失敗作となった。
(左の写真)『巴里の女性』(1923年)
・1924年、
エドナの自宅で発砲事件
が発生。こんな ことも影響したのか、『巴里の女性』が最後のチャップリン映画となった。
・1926年、チャップリン製作、
ジョセフ・フォン・スタンバーグ
監督の『かもめ / 海の女性』に出演したが、チャップリンが完成した作品に不満だったため、未公開となった。
(右の写真)『かもめ / 海の女性』出演時
・フランス映画『王子教育』
(1927年)
に出演したのを最後に引退。
チャップリン & エドナ トリビュート動画
・当初、チャップリンとは恋愛関係にあったと言われている。しかし、チャップリンは1918年に最 初の結婚をし、その後、年若い女優たちと結婚・離婚を繰り返した。
エドナは1938年にパイロットと結婚したが、1945年に死別。
チャップリンは
『殺 人狂時代』
(1947年)
でエドナの復帰を試みたが、役柄とのイメージが合わず実現しなかった。
*
『殺人狂時代』と
『ライムライト』
(1952年)
にエキストラで出演しているとの説もある。
・
1958年
、
62歳
で他界。チャップリンはアメリカから追放されていたが、エドナが亡くなるまで「出演料」を支払い続けていたという。また、チャップリンは亡くなる前年に、『巴里の女性』のサウンド版を手掛けている。
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