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あの人が選んだ外国映画歴代ベスト10

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 映画が娯楽の王様だった時代、映画に熱中した著名人の方々が選んだ外国映画の歴代ベスト10です。‟たまにはクラシック映画でも観るか” という時に、自分の好みと合う人が選んだ作品を観れば、貴方にとっても良い作品に巡り会えるかも…。

   「キネマ旬報 戦後復刊1000号記念特別企画 外国映画史上ベスト・テン」 (1989年)より

 淀川長治 (映画評論家) … 「日曜洋画劇場」 (テレビ朝日)の解説を30年以上務めた最も有名な映画評論家。
 『グリード』 (1924年/監督:エリッヒ・フォン・シュトロハイム
 
『黄金狂時代』 (1925年/監督:チャールズ・チャップリン
 
『駅馬車』 (1939年/監督:ジョン・フォード
 
『天井桟敷の人々』 (1945年/監督:マルセル・カルネ
 『ニーベルンゲン』 (1924年/監督:フリッツ・ラング
 『愚かなる妻』 (1922年/監督:エリッヒ・フォン・シュトロハイム)
 
『巴里の女性』 (1923年/監督:チャールズ・チャップリン)
 『大いなる幻影』 (1937年/監督:ジャン・ルノワール
 
『白雪姫』 (1937年/製作:ウォルト・ディズニー)
 
『ベニスに死す』 (1971年/監督:ルキノ・ヴィスコンティ
 生涯のベスト・ワンは『黄金狂時代』。これと同格なのが『戦艦ポチョムキン』、とコメントしている文献もあります。
 

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『黄金狂時代』
『白雪姫』

 手塚治虫 (漫画家) … 「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」 等々、数多くの名作を残した漫画の神様。
 『ナポレオン』 (1927年/監督:アベル・ガンス
 『駅馬車』 (1939年/監督:ジョン・フォード)
 『第三の男』 (1949年/監督:キャロル・リード
 『自転車泥棒』 (1948年/監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
 『舞踏会の手帖』 (1937年/監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ 
 『2001年宇宙の旅』 (1968年/監督:スタンリー・キューブリック
 『天井桟敷の人々』 (1945年/監督:マルセル・カルネ)
 『街の灯』 (1931年/監督:チャールズ・チャップリン)
 『戦艦ポチョムキン』 (1925年/監督:セルゲイ・M・エイゼンシュタイン
 『白雪姫』 (1937年/製作:ウォルト・ディズニー)
 『2001年宇宙の旅』 に代って、『ナポレオン』 (1982年に修復版が公開) がベスト・ワンになった、とのことです。


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Stagecoach.
『ナポレオン』
『駅馬車』

 双葉十三郎 (映画評論家) … 洋画雑誌 「スクリーン」 に、「ぼくの採点表」 を40年以上連載した。
 『巴里の女性』 (1923年/監督:チャールズ・チャップリン)
 『モロッコ』 (1930年/監督:ジョゼフ・フォン・スタンバーグ
 『民衆の敵』 (1931年/監督:ウィリアム・A・ウェルマン
 『女だけの都』 (1935年/監督:ジャック・フェデー
 『大いなる幻影』 (1937年/監督:ジャン・ルノワール)
 『結婚哲学』 (1924年/監督:エルンスト・ルビッチ
 『喝采』 (1929年/監督:ルーベン・マムーリアン
 『四十二番街』 (1933年/監督:ロイド・ベーコン)
 『望郷』 (1937年/監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ)
 『駅馬車』 (1939年/監督:ジョン・フォード)
 あえて戦前の作品の中から選んだ、とコメントされています。


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『モロッコ』
『大いなる幻影』

 阿久悠 (作詞家) … 「勝手にしやがれ」、「UFO」 等々、数多くのヒット曲を放った歌謡曲の代表的な作詞家。
 『市民ケーン』 (1941年/監督:オーソン・ウェルズ
 『死刑台のエレベーター』 (1958年/監督:ルイ・マル
 『激しい季節』 (1959年/監督:ヴァレリオ・ズルリーニ)
 『冒険者たち』 (1967年/監督:ロベール・アンリコ)
 『鉄道員』 (1956年/監督:ピエトロ・ジェルミ)
 『第三の男』 (1949年/監督:キャロル・リード)
 『夏の嵐』 (1954年/監督:ルキノ・ヴィスコンティ)
 『アマルコルド』 (1973年/監督:フェデリコ・フェリーニ
 『大人は判ってくれない』 (1959年/監督:フランソワ・トリュフォー
 『ローマの休日』 (1953年/監督:ウィリアム・ワイラー
 主として、ヨーロッパ映画に目を向けました、とコメントされています。


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『市民ケーン』
『第三の男』

 水野晴郎 (映画評論家) … 「水曜ロードショー」 (日本テレビ) の解説で親しまれ、映画監督も務めた。
 『大いなる幻影』 (1937年/監督:ジャン・ルノワール)
 『ミモザ館』 (1934年/監督:ジャック・フェデー)
 『我等の生涯の最良の年』 (1946年/監督:ウィリアム・ワイラー)
 『第三の男』 (1949年/監督:キャロル・リード)
 『サンセット大通り』 (1950年/監督:ビリー・ワイルダー
 『天井桟敷の人々』 (1945年/監督:マルセル・カルネ)
 『禁じられた遊び』 (1952年/監督:ルネ・クレマン
 『風と共に去りぬ』 (1939年/監督:ヴィクター・フレミング
 『北北西に進路を取れ』 (1959年/監督:アルフレッド・ヒッチコック
 『イヴの総て』 (1950年/監督:ジョゼフ・L・マンキーウィッツ
 別の文献では、『我等の生涯の最良の年』 が生涯のベスト・ワン、とされています。


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Best_Years-24
『天井桟敷の人々』
『我等の生涯の最良の年』

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