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魅惑の映画音楽

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 『八十日間世界一周』 (1956年) 

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 作曲:ヴィクター・ヤング
 大勢のスターがカメオ出演したことでも話題になったアドベンチャー大作映画。作曲家のヴィクター・ヤングは、『誰が為に鐘は鳴る』 (1943年)『シェーン』(1953年)等、数多くの名作を手掛けたが、本作公開後の1956年11月に他界。死後、本作で22回目のアカデミー賞ノミネーションを受け、初受賞した。
 (左の写真) 『八十日間世界一周』 のポスター

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 『愛情物語』 (1956年) 〜 「トゥ・ラヴ・アゲイン (To Love Again ) 」

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 1930〜1940年代に活躍し、白血病により41歳で亡くなったピアニストでバンド・リーダーのエディ・デューチンの伝記映画 『愛情物語』。
 テーマ曲 「トゥ・ラブ・アゲイン」 は、‟ショパンのノクターン” こと 「夜想曲第2番」 をアレンジしたもの。
エディ・デューチンはタイロン・パワーが演じたが、ピアノを演奏したのはカーメン・キャバレロ。デューチンの息子が回想録の中で、映画の内容が事実と全く異なると既述しているという。
 (左の写真) エディ・デューチン

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 『やさしく愛して』 (1956年) 〜 「ラヴ・ミー・テンダー (Love Me Tender ) 」

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 ‟キング・オブ・ロック” エルヴィス・プレスリーの銀幕デビュー作 『やさしく愛して』 の主題曲。アメリカの民謡 「オーラ・リー」 が原曲。
 元々、映画の中の挿入歌として作られたが、映画公開前にリリースされたこの曲が大ヒットしたため、映画のタイトルにもなった。
 エルヴィス・プレスリーにとって5曲目の全米No.1ソング。
 (左の写真) 『やさしく愛して』 出演時のエルヴィス・プレスリー

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 『戦場にかける橋』 (1957年) 〜 「クワイ河マーチ (River Kwai March ) 」

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 原曲は英国軍楽隊のケネス・J・アルフォードが1914年に作曲した行進曲 「ボギー大佐」 。第2次世界大戦中、 「Hitler has only got one ball …ヒトラーの金玉は1つだけ…」 という歌詞が付けられ、英軍兵士たちの間で流行した。映画では、製作者のサム・スピーゲルが下品な歌詞を嫌ったため、兵士たちの口笛になった。
 日本では 「サル・ゴリラ・チンパンジー 」 という替歌も生まれた。
 (左の写真) 『戦場にかける橋』 主演のアレック・ギネス
 「ボギー大佐」 のアレンジ等、映画音楽を担当したマルコム・アーノルドは、サム・スピーゲルに急かされ、僅か10日で全編のスコアを完成させ、アカデミー賞作曲賞を受賞した。
 アメリカの音楽家ミッチ・ミラーと彼の合唱団が演奏したバージョンが世界中で大ヒットした。

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 『昼下りの情事』 (1957年) 〜 「魅惑のワルツ (Fascination ) 」

Fascination
 原曲は、イタリアの作曲家フェルモ・ダンティ・マルケッティが1904年に発表した 「ジプシーのワルツ」 というインストゥルメンタル・ナンバーだが、その後、フランス語、英語で歌詞が付けられ、「Fascination 」(魅惑、魅力 ) というタイトルで知られるようになった。
 『昼下りの情事』 が公開された1957年には、何人かの歌手がレコードを出し、ジェーン・モーガンのバージョンが一番ヒットした。
 (左の写真) 『昼下りの情事』 オードリー・ヘップバーンゲーリー・クーパー

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 『OK牧場の決斗』 (1957年)

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 作詞:ネッド・ワシントン 作曲:ディミトリ・ティオムキン
 歌:フランキー・レイン
 『真昼の決闘』 (1952年) の主題歌 「ハイ・ヌーン」 (歌:テックス・リッター)を大ヒットさせたネッド・ワシントンとディミトリ・ティオムキンが再び組んだ曲。フランキー・レインは、TV番組 「ローハイド」 (1955〜1966年) の主題歌を唄った歌手としても有名で、前述の 「ハイ・ヌーン」 も唄っている。
 (左の写真) 『OK牧場の決斗』 バート・ランカスター(左) と カーク・ダグラス

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 『監獄ロック』 (1957年)

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 作詞:ジェリー・リーバー 作曲:マイク・ストーラー
 エルヴィス・プレスリーの3作目の映画の主題歌。彼の映画主題歌の中では最大のヒット作。AFI (アメリカ映画協会)が 2004年に選定した 「アメリカ映画主題歌ベスト100」 で第21位に。
 作詞・作曲の2人は、プレスリーの 「ハウンド・ドッグ」 (1956年)、ベン・E・キングの 「スタンド・バイ・ミー」 (1961年) 等のヒット曲も手掛けた。
 (左の写真) 『監獄ロック』 エルヴィス・プレスリー

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 『タミーと独身者』 (1957年) 〜 「タミー (Tammy ) 」

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 作詞:レイ・エバンス 作曲:ジェイ・リビングストン
 歌:デビー・レイノルズ (写真)
 
日本では公開されなかった映画ですが、この歌は一度は耳にしたことがあるのでは?
 『知りすぎていた男』 (1956年) 「ケ・セラ・セラ 」 等を手掛けた作詞・作曲家のコンビの楽曲で、全米No.1の大ヒットとなった。

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 『大いなる西部』 (1958年) 

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 作曲:ジェローム・モロス
 監督のウィリアム・ワイラーと主演のグレゴリー・ペックが共同製作した大作西部劇。
 アカデミー賞の劇・喜劇映画音楽賞にノミネートされたが受賞は逃した。
 (左の写真) グレゴリー・ペック

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 『死刑台のエレベーター』 (1958年) 

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 作曲&演奏 (トランペット):マイルス・デイヴィス
 ジャズのトランペット奏者マイルス・デイヴィスは、映画を観ながら即興で演奏し、わずか1晩で録音したとの伝説が残っている。
 1950年代後半から1960年代にかけてフランス映画を中心に起った 「シネ・ジャズ」 ブームを代表する楽曲。
 (左の写真) ジャンヌ・モロー と マイルス・デイヴィス

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