20世紀・シネマ・パラダ イス

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La Kermesse Heroique

     女だけの都
     La Kermesse Heroique
     監督:ジャック・フェデー
     (1935年/フランス)
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 フラマン 派の絵画から抜け出したような人物達が織りなす喜劇

 1616年。フランドルのボーム村は、明日のカーニバルの準備で賑わっていた。
 村長の娘シスカは、恋人の画家ジャンが、 父 (村長) に結婚を願い出る日であるため、うわの空で家事も手につかなかった。母親 (村長夫人) は若い2人を陰ながら応援していた。
 その頃ジャンは、正装した村長ら村の役人たちの絵を描いていた。

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 シスカに想いを寄せている肉屋(村の首席助役)が、ジャンより先に結婚を申し込み、村長は 家畜の売買契約と引き換えに結婚を承諾してしまった。肉屋と結婚させられる事を知ったシスカは、泣きながら母親に報告した。
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 夫の魂胆 - 肉屋に嫁がせれば家畜が売れる - が お見通しの夫人は猛抗議。夫婦が言い争っている時に、馬に乗った3人の騎士が村へ乗り込んで来た。

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  主な出演者など 

 村長夫人役 … フランソワー ズ・ロゼー Francoise Rosay
  村長役 … アンドレ・アレルム Andre Alerme
  オリバレス公 … ジャン・ミュラ Jean Murat
  司祭役 … ル イ・ジューベ Louis Jouvet

 ・戦前のフランス映画黄金期の巨匠ジャック・フェデー監督の代表作。ベネチア国際映画祭で監督賞を 受賞。
 後の巨匠マルセル・カルネが助監督を務めている。

 ・舞台となったフランドルは、現在のフランス北部、オランダ南部、ベルギー西部にかけての地域。日本では 「フランダース」 と呼んだ方が馴染み深いかも。映画の英題は 「Carnival in Flanders 」。

 ・登場人物の画家ジャンは、実在した画家ヤン・ブリューゲル(子)をモデルとしており、オリバレス公も実在した人物。

  ピック・アップ … フランソワーズ・ロゼー

Francoise Rosay
 Francoise Rosay  1891-1974  (フランス)

 ・1891年、パリ生れ。パリのコンセルヴァトワール(国立高等演劇学校)卒業後、舞台俳優となり、短編映画 『Falstaff (1911年)で銀幕デビュー。

 ・1917年、映画監督のジャック・フェデーと結婚。夫の監督作品 『外人部隊』 (1933年)、 『ミモザ館』、『女だけの都』 (1935年)等に出演。夫婦の代表作となった。

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『外人部隊』 (1933年) 『ミモザ館』 (1935年)
 ・その他、 『ジェニイの家』 (1936年/監督:マルセル・カルネ)、『舞 踏会の手帖』 (1937年/監督:ジュ リアン・デュヴィヴィエ等に出演。英語、ドイツ語も堪能で、早い時期から国 際的に活躍。生涯で100本以上の映画に出演した。
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Buster se marie 』 (1931年) バスター・キートン 『旅愁」 (1950年) ジョーン・フォンテイン(左)と

 ・1974年82歳で他界。
 「100歳までは生きたくない。品がないもの」 との言葉を残した。
  (右の写真) ジャック・フェデー監督と
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