20世紀・シネマ・パラダイス
モニカ・ヴィッティ
Monica Vitti
1931 - (イタリア)
◆
代表作
情事
L'avventuta
(1960年/伊・仏)
夜
La notte
(1961年/伊・仏)
太陽はひとりぼっち
L'eclisse
(1962年/伊・仏)
赤い砂漠
Il deserto rosso
(1964年/伊・仏)
◆
アンニュイの女王
・
1931年
、ローマ生れ。本名は
Maria Luisa Ceciarelli
。14歳の時からアマチュア劇団に所属し、ローマの演劇アカデミーを卒業
(1953年)
後、主に舞台で活動。1956年の舞台 「ハムレット」 でオフィーリアを演じる等、主役クラスの女優となっていた。
・映画は3〜4作に端役で出演していただけだったが、1958年、劇団の芸術監督を務めていた
ミケランジェロ・アントニオーニ
と出会い、『情事』
(1960年)
のヒロインに抜擢された。以後、『夜』
(1961年)
、『太陽はひとりぼっち』
(1962年)
、『赤い砂漠』
(1964年)
と、アントニオーニ監督作品で倦怠感に包まれたヒロインを演じ、‟アンニュイの女王” と呼ばれる人気スターとなった。
『情事』 (1960年) ガブリエル・フェルゼッティと
『夜』 (1961年)
マルチェロ・マストロヤンニ
と
『太陽はひとりぼっち』 (1962年)
アラン・ドロン
と
『赤い砂漠』 (1964年) リチャード・ハリスと
・アントニオーニ監督とは私生活においてもパートナーの関係だったが、1968年頃に破局した。
(右の写真) ミケランジェロ・アントニオーニ監督と
・コメディ・タッチのスパイ・アクション 『唇からナイフ』
(1966年/監督:ジョセフ・ロージー)
、同じくコメディ・タッチの恋愛ドラマ 『ジェラシー』
(1970年/監督:エットーレ・スコラ)
等、多くの作品に出演したが、日本で公開された作品はごく僅か。
『唇からナイフ』 (1966年)
『花開く貞操帯』 (1968年)
トニー・カーティス
と
『ジェラシー』 (1970年)
マルチェロ・マストロヤンニと
『自由の幻想』 (1974年/監督:
ルイス・ブニュエル
)
ジャン・クロード・ブリアリと
・イタリアのアカデミー賞と言えるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主演女優賞を5回
(1968、70、73、75、78年度)
受賞しているが、どの作品も日本では未公開。
・1995年、ヴェネツィア国際映画祭の栄誉金獅子賞を受賞。
(左の写真) ヴェネツィア国際映画祭にて
・2000年、27年間の交際を経て、映画監督のロベルト・ルッソと結婚。
(右の写真) 夫のロベルト・ルッソ監督と
・2000年代初頭以来、健康状態が優れず
(アルツハイマー病を患っているとの報道も)
、公の場には姿を現していない。
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