20世紀・シネマ・パラダ イス

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Suspicion

       断崖
        Suspicion
        監督:ア ルフレッド・ヒッチコック
        (1941年/アメリカ)
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  夫は人殺し?…、次は私?…。ヒッチコック監督の心理サスペンスの傑作

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 良家の娘リナ・マクレイドロウは、 身持ちが固く、浮いた話の1つもない。その事で彼女の両親も気を病んでいた。
 そんなリナが、社交界の人気者ジョニー・アイガース列 車の中で知り合い、交際を始めた。
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 リナの父 親は、ジョニーがプレイボーイでイカサマ師だとの評判を聞いており、交際に反対したが、かえってリナの恋心を膨らませていった。

 リナとジョニーはパーティー会場で1週間ぶりに再会した。2人は会場を抜け出し、彼女の自 宅へ向 かった。
 ジョニーは、リナの父親の肖像画の前で、自分は評判通りの男だがそれでも良いかとプロポーズした。
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 リナは両親には黙って家を出て、ジョニーと結婚した。新婚旅行でヨーロッパ中を廻った後、 ジョニーが用 意していた豪華な新居へ移り住んだ。ところが、ジョニーは無一文で友人から借金をしていたのだった。ジョニーはリナに諭され、従兄の経営する不動産会社で 働くことになった。
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 『断崖』 予告編



  主な出演者など

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リナ役ジョーン・フォンテイン
ジョニー役ケー リー・グラント
ビーキー役 … ナイジェル・ブルース

 ・原作は推理小説作家アントニー・バークリーが、フランシス・アイルズ名義で1932年に 出版した「レディに捧げる殺人物語」。小説の映画権を取得したRKO社は、ジョージ・サンダース、 アン・シャーリー主演のB級(低予算)映画として企画していたが、‟サスペンス映画の神様”アルフレッド・ヒッチコックが監督をすることになり、予算が倍増され、既に完成し ていた脚本は別人(その1人はヒッチコック夫人のアルマ・レヴィル)によって書き直された。
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Suspicion-27  ・ジョーン・フォンテインは、かつてRKO社の専属女優だったので、RKO社は自社がお払 い箱にしたジョーン・フォンテインをデビッド・O・セルズニックから借り るために高額な料金を支払った。
 ケーリー・グラントはヒッチコック作品に初出演。以後、同監督のお気に入りの俳優となった。 
 (左の写真)本作撮影時。左から、ジョーン・フォンテイン、ケーリー・グラント、ヒッチコッ ク監督

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 ・ケーリー・グラント扮するジョニーがミルクを運ぶシーンでは、ミルクの中に電球を入れて 白 く輝かせることで、「毒入りでは?」という不気味さを強調させて見せた。
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 ・アカデミー賞では、作品賞、主演女優賞、作曲賞でノミネートされ、ジョーン・フォンテイ ン がオスカーを獲得。ヒッチコック監督作品での唯一のアカデミー賞受賞俳優となっている。
 (左の写真)アカデミー賞授賞式でのジョーン・フォンテイン。主演男優賞のゲーリー・クーパー


  ヒッチコック監督 お約束のカメオ出演シーン

  映画の中盤、郵便ポストに手紙を入れる男として出演。かなり地味な出演だが、その分? ヒッチコック監督の飼い犬が活躍。ケーリー・グラント扮するジョニーがギャンブルで大勝ちして購入したペットとして登場。尚、この可愛らしい犬の名前は 「ジョニー」だったという。
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ヒッチコック監督のカメオ 出演シーン
ケーリー・グラン ト(左)、ナイジェル・ブルースと「ジョニー」


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