20世紀・シネマ・パ ラダ イス

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Spellbound

       白い恐怖
        Spellbound
         監督:アルフレッド・ヒッチコック
        (1945年/アメリカ)
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  ヒッチコック監督とバーグマンが初めて組んだニューロティック・サスペンスの傑作

 仕事一筋で、恋愛には無頓着な精神科の女医ピー ターセン勤務している治療所は、20年間その職にあったマーチソン所長が理事会によって更迭され、新任所長のエド ワーズ博士を迎えた。そして、ピーターセンとエドワーズは、初対面の時から惹かれ合った。
 夜中、眠れぬピーターセンが図書室へエドワーズの著作本を取りに行くと、隣の所長室から灯りが漏れていた。部屋を訪ねたピーターセンと迎えたエドワーズ は、お互いの気持ちを告白し、唇を重ねた。だが、彼女のバスローブを見た途端、彼は気を悪くしてしまった…。
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 患者の1人が自殺を図り、その手術中に、エドワーズが発作を起こして倒れてしまった。
 ピーターセンは、彼が寄こした手紙と著作本のサインの文字が違うことから、博士がニセ者であると気付いた。
 目を覚ました彼は、博士を殺して身代わりになったが、自分が何者なのか全く記憶が無いと告白した。彼のシガレット・ケースには、「J.B. 」 のイニシャルが記されていた。
 彼の潔白を信じたピーターセンは、記憶喪失の治療を行うことを約束した。
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 彼はピーターセンに置手紙を残して治療所から姿を消した。本物のエドワーズ博士の助手が訪 ねて 来て、彼がニセ者であったことが皆に知れ渡った。そして、行方不明の博士に成りすましていた彼は、重要参考人として警察に追われる身となった。彼の身を案 じたピーターセンは、彼が潜伏しているホテルへ向かった。
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 『白い恐怖』 予告編


  主な出演者など

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 ・ピーターセン役 … イングリッド・バーグマン Ingrid Bergman
 ・ジョン・バランタイン役 … グ レゴリー・ペック Gregory Peck
 ・ブルロフ博士役 … マイケル・チェーホフ Michael Chekhov
 ・マーチソン所長役 … レオ・G・キャロル Leo G. Carroll

 ・主役の2人はドロシー・マクガイアとジョゼフ・コットンが候補であった。
 製作者のデビッド・O・セルズニックは、引退したグレタ・ガルボの復帰を試みたとも伝わっている。
 ヒッチコック監督が考えたタイトルは 「Hidden Impulse 」、「隠された衝動」 だった。
 (右の写真) 左から、イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック、ヒッチコック監督
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Spellbound-33  ・幻想的な夢のシーンのデザインは、シュールリ アリズムの代表的な画家のサルバドール・ダリが担当。
 約20分の映像が撮影されたが、最終的には大幅にカットされた。
  (左の写真) カットされたバーグマンとペックのダンス・シーン

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左からペック、バーグマ ン、ダリ
バーグマンとダリ

 ・アカデミー賞では、作品賞、監督賞、助演男優賞 (マイケル・チェーホフ)など6部門でノミネートされ、作曲賞を受賞。尚、バーグマンは 『聖メリーの鐘』、ペックは 『王国の鍵』 で、各々主演賞の候補となっていた。
 この年は、オスカー受賞作 『失われた週末』 (監督:ビ リー・ワイルダー もヒットし、ニューロティック (異常心理) 映画がブームとなった。
  (右の写真) 左からペック、バーグマン、ヒッチコック監督
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 ・オスカーを獲得した作曲家のミクロス・ローザは、『深夜の告白』 (1944年)、『失われた週末』、『殺人者』 (1946年)、 『二重生活』 (1947年) 等の音楽も手掛け、観客を不安に陥れるサスペンス映画音楽の第一人者として活躍した。
  (左の写真) 手前左から、ノーマン・ロイド、レオ・G・キャロル、グレゴリー・ペック、
   イングリッド・バーグマン


 ・撮影中、イングリッド・バーグマンとグレゴリー・ペックは本当の恋愛関係になっていた ことを、ペック本人がバーグマンが亡くなってから5年後に告白したという。
  (右の写真) グレゴリー・ペックとイングリッド・バーグマン
  
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  ヒッチコック監督 お約束のカメオ出演シーン

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 ・予告編でも登場するシーンだが、ホテルのエレベーターから出て来る宿泊客? として出演。右手にはヴァイオリンのケース、左手には煙草を持っての出演。今ではあり得ないが、当時はホテルのエレベーターの中でも喫煙が許されていたん ですね。
  (左の写真) ヒッチコック監督のカメオ出演シーン

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