20世紀・シネマ・パラダイス
アヌーク・エーメ
Anouk Aimee
1932 -2024(フランス)
◆
代表作
モンパルナスの灯
Les amants de Montparnasse
(1958年/フランス)
甘い生活
La dolce vita
(1960年/イタリア)
8 1/2
Otto e mezzo
(1963年/伊・仏)
男と女
Un homme et une femme
(1966年/フランス)
◆
フランス映画『男と女』でオスカー候補に
・
1932年
、パリ生れ。本名は
Francoise Sorya Dreyfus
。両親とも舞台俳優だった。ユダヤ系のため、ナチスによる占領中は疎開生活を余儀なくされた。
・14歳の時にパリでスカウトされ、『密会』
(1947年)
で銀幕デビュー。役名のアヌークをそのまま芸名とした。次いで、
マルセル・カルネ
監督の『花の年頃』のヒロインに抜擢されたが、同作は撮影途中で製作中止となった。
(右の写真)『花の年頃』撮影時
・ロミオとジュリエットのスタンドイン(代役)を務めた若い男女が恋仲になるが…。悲劇のヒロインを演じた『火の接吻』
(1949年)
はキャリア初期の人気作品に。
本作と前作で脚本・脚色を務めたジャック・プレヴェールの提案で、芸名にエーメを付け加えた。
(左の写真)『火の接吻』 セルジュ・レジアニと
・イギリスに留学して演技を学んだこともあり、イギリス映画にも出演した。
『黄金の竜』(1950年/英)
トレヴァー・ハワード
と
『汽車を見送る男』(1952年/英)
クロード・レインズ
と
・不遇の画家モディリアーニの伝記映画『モンパルナスの灯』
(1958年/監督:
ジャック・ベッケル
)
でモディリアーニの妻を演じ、国際的な人気女優になった。
(右の写真)『モンパルナの灯』
ジェラール・フィリップ
と
・イタリアの巨匠
フェデリコ・フェリーニ
監督の名作『甘い生活』
(1960年)
、『8 1/2 』
(1963年)
、ジャック・ドゥミ監督のデビュー作『ローラ』
(1961年)
等に出演。
『甘い生活』(1960年/伊/監督:フェデリコ・フェリーニ)
マルチェロ・マストロヤンニ
と
『ローラ』(1961年/監督:ジャック・ドゥミ)
『ソドムとゴモラ』
(1962年/伊・米/監督:ロバート・アルドリッチ)
『8 1/2 』 1963年/伊・仏/監督:フェデリコ・フェリーニ)
マルチェロ・マストロヤンニと
・1番の代表作となった『男と女』
(1966年/監督:クロード・ルルーシュ)
に出演。フランス映画ながら米アカデミー賞の主演女優賞にノミネートもされた。オスカーは逃したが、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞、英アカデミー賞の外国女優賞等を受賞した。
(左の写真)『男と女』 ジャン=ルイ・トランティニャンと
・私生活では、17歳で最初の結婚をしたが1年で離婚
(1949〜1950年)
。翌年再婚し、子供を授かったが3年あまりで離婚
(1951〜1954年)
。1966年、『男と女』
(1966年)
で共演したピエール・バルーと3度目の結婚をしたが1969年に離婚。1970年、イギリス人俳優
アルバート・フィニー
と4度目の結婚をしたが1978年に離婚した。
3番目の夫ピエール・バルーと
4番目の夫アルバート・フィニーと
・『アレキサンドリア物語』
(1969年/米/監督:
ジョージ・キューカー
)
出演後、銀幕から遠ざかっていたが、1976年に復帰。カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞した『
Salto nel vuoto
』
(1980年/伊・仏/日本未公開)
、『男と女』の20年後を描いた 『男と女U』
(1986年/監督:クロード・ルルーシュ)
等に出演。
(右の写真)『男と女U』 ジャン=ルイ・トランティニャンと
・2002年、セザール賞の名誉賞を受賞。
・2003年、ベルリン国際映画祭の金熊名誉賞を受賞。
・2019年、『男と女』の第3作目、『男と女 人生最良の日々』
(監督:クロード・ルルーシュ)
が公開された。。
(左の写真)『男と女 人生最良の日々』
ジャン=ルイ・トランティニャンと
・2024年、92歳で他界。
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