グレン・フォードー 1950年代の人気スターー 20世紀・シネマ・パラダイス

20世紀・シネマ・パラダイス

グレン・フォード

Glenn Ford

1916-2005（カナダ/アメリカ）

　

◆　代表作


ギルダ Gilda (1946年/アメリカ）	復讐は俺に任せろ The Big Heat （1953年/アメリカ）

暴力教室 Blackboard Jungle （1955年/アメリカ）	ポケット一杯の幸福 Pocketful of Miracles （1961年/アメリカ）

◆ 1950年代の人気スター

　・1916年、カナダのケベック州生れ。本名はGwyllyn Samuel Newton Ford。６歳の時にヴェネツィアに、８歳の時にカリフォルニア州のサンタモニカに移住した。

　・サンタモニカ高校卒業後に舞台俳優となり、1937年に１本だけ本名で短編映画にも出演した。

　・20世紀FOX社にスカウトされ、『Heaven with a Barbed Wire Fence』(1939年)で本格的に銀幕デビュー。父親の故郷グレンフォードにちなみ、グレン・フォードの芸名を名乗るようになった。
　（右の写真）『Heaven with a Barbed Wire Fence 』ジーン・ロジャースと

　・『Heaven with a Barbed Wire Fence 』出演後、コロンビア社と契約。『掠奪の町』(1941年)等に出演していたが、第２次世界大戦が勃発するとアメリカ海兵隊に入隊した。
　（左の写真）『掠奪の町』ウィリアム・ホールデン（左）、クレア・トレヴァーと

　・リタ・ヘイワースと共演したフィルム・ノワール作品『ギルダ』(1946年)が大ヒットし、人気スターとなった。
　コロンビア社のドル箱スターだったリタ・ヘイワースとは、『The Lady in Question』(1940年）、『ギルダ』(1946年）、『カルメン』(1948年）、『醜聞殺人事件』(1952年）、『銭の罠』(1965年）の５作品で共演した。
　（右の写真）『ギルダ』リタ・ヘイワースと


『カルメン』（1948年）リタ・ヘイワースと	『復讐は俺に任せろ』（1953年/監督：フリッツ・ラング）グロリア・グレアムと

　・荒れるハイスクールを描いた問題作『暴力教室』(1955年)で熱血教師を演じ、人気を決定的なものとした。
　ロックン・ロールの世界的なブームに火をつけた‟ロック・アラウンド・ザ・クロック”は、グレン・フォードの息子の提案で主題曲に採用されたという。
　（左の写真）『暴力教室』

　・沖縄を舞台にした『八月十五夜の茶屋』(1956年)の撮影で、マーロン・ブランド等と一緒に来日もした。
　後に、『スーパーマン』(1978年)でブランドは実父、フォードは養父を演じたが、この時は一緒のシーンはなかった。
　（右の写真）『八月十五夜の茶屋』左から、京マチ子、エディ・アルバート、マーロン・ブランド、グレン・フォード

　・『辺境の掠奪者』、『決断の３時10分』(1957年)がヒットし、翌1958年のドル箱(マネー・メイキング)スター・ベストテンで第１位に。
　西部劇にも数多く出演したが、どんな荒馬でも乗りこなす特技を持っていたという。
　（左の写真）『決断の３時10分』ヴァン・ヘフリン（左）と

　・アカデミー賞とは縁がなかったが、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)には、『八月十五夜の茶屋』（1956年）、『Z旗あげて』(1957年）、『ポケット一杯の幸福』(1961年)で３回ノミネートされ、『ポケット一杯の幸福』で受賞した。* 『ポケット一杯の幸福』 … 『一日だけの淑女』(1933年）のリメイク作
　（右の写真）『ポケット一杯の幸福』ベティ・デイビスと

　・大ヒットした『スーパーマン』(1978年)ではスーパーマン=クラーク・ケントの地球での父親を演じ、日本の大作映画『復活の日』(1980年)ではアメリカ大統領を演じた。
　（左の写真）『スーパーマン』母親役のフィリス・サクスターと

　・1991年、75歳の時に心臓を患い、事実上の引退を余儀なくされた。

　・2006年、90歳で他界。

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