20世紀・シネマ・パラダ イス

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Summertime

     旅情
     Summertime
     監督:デヴィッド・リーン
     (1955年/イギリス・アメリカ)
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 デヴィッ ド・リーン監督 珠玉のラブ・ストーリー

 アメリカ人のジェーン・ハドソンは、 夏季休暇を取得して水の都ヴェネツィアを訪れた。オハイオで秘書をしている彼女は独身のまま中年になってしまったが、夢のようなロマンスにめぐり会うこと を期待してもいた。 Summertime-1

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 街へ出たジェーンは、鐘の音に導かれてサン・マルコ広場に辿り着いた。何故か今日は独り身 の 侘しさが募る。広場のカフェで物思いに耽っていると、後の席の男性が視線を注いでいた。ジェーンは慌てて席を立った。

 翌日。ジェーンは骨董店でゴブレットを買い求めたが、その店の主人は昨日のカフェの男性 だっ た。お互いに惹かれるものを感じあったが、動転したジェーンは買物を済ますと足早に店を後にした。 Summertime-3

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 夕方。ジェーンは男性に再び会えることを期待してサン・マルコ広場のカフェへ 行った。男性が現れたが、ジェーンに連れがいると思い違いして、挨拶を交わしただけで去ってしまった。

 翌日。ジェーンは浮浪児のマロウ少年に案内され、再び骨董店を訪ねた。しかし、主人は不在 だった 上に、店をカメラに写している際、運河に落っこちてしまった。
 ペンションへ戻り、着替えを済ませると、骨董店の主人が訪ねて来た…。
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 『旅情』 予告編



  主な出演者など

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ジェーン役
  キャサリン・ヘップバーン
レナード役
  ロッサノ・ブラッツィ
フィオリーニ(ペンションの女主人)役
  イザ・ミランダ

 ・ブロードウェイで1952年10月から翌1953年5月まで上演された 「カッコウ鳥の頃」の映画化作品。舞台では当時54歳のシャーリー・ブースがヒロインを演じ、自身3度目のトニー賞を受賞した。
 アーサー・ローレンツの戯曲をデヴィッド・リーン監督とH・E・ベイツの2人が脚色。リーン監督は映画史に輝く名作を何本も撮っているが、本作が1番の お気に入りであったという。
 (右の写真)デヴィッド・リーン監督。サン・マルコ広場をバックに
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 * シャーリー・ブース … 初出演の映画『愛しのシバよ帰れ』(1952年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したが、その後は数本の映画に出演しただけで、舞台での演技に専念した。

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 ・ロベルト・ロッ セリーニ監督が、当時の妻イングリッド・バーグマン主演で撮ることを望 み、オリヴィア・デ・ハヴィランドがヒロインを演じることを熱望してい たとも言われている。

 ・アカデミー賞の主演女優賞、監督賞にノミネートされたが、どちらも受賞は逃した。
 (左の写真)デヴィッド・リーン監督、キャサリン・ヘップバーン


< 主題歌 「ヴェニスの夏の日」 >


  ピックアップ … ロッサノ・ブラッツィ

Rossano_Brazzi  Rossano Brazzi  1916-1994(イタリア)

 ・サンマルコ大学卒業後、弁護士となったが、学生時代から関心を抱いていた演劇の世界へ。1939年に銀幕デビューし、2枚目俳優として活躍。戦後はハ リウッドにも進出した。彼が唄った『旅情』の主題歌「ヴェニスの夏の日」は大ヒットした。

 ・1994年78歳で他界。 

Little_Women
The_Barefoot_Contessa
『若草物語』(1949 年)
ジューン・アリソン

『裸足の伯爵夫人』 (1954年)
エヴァ・ガードナー

South_Pacific
Rome Adventure
『南太平洋』(1958 年)
ミッツィー・ゲイナーと

『恋愛専科』(1962 年)
アンジー・ディキンソン

Light_in_the_Piazza
The_Final_Conflict
Light in the Piazza』(1962年)
オリヴィア・デ・ハヴィランド

『オーメン/最後の闘争』 (1981年)

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