20世紀・シネマ・パラダ イス

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Richard_Burton

リチャード・バートン

Richard Burton

 
1925-1984(イギリス)

 

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     代表作
 
The_Robe Cleopatra
聖衣
The Robe

(1953年/アメリカ)
クレオパトラ
Cleopatra
(1963年/アメリカ)
Becket The_Spy_Who_Came_in_from_the_Cold
ベケット
Becket
(1964年/イギリス)
寒い国から帰ったスパイ
The Spy Who Came in from the Cold

(1965年/イギリス)
Who's_Afraid_of_Virginia_Woolf The_Assassination_of_Trotsky
バージニア・ウルフなんかこわくない
Who's Afraid of  Virginia Woolf ?
(1966年/アメリカ)
暗殺者のメロディ
The Assassination of Trotsky
(1972年/英・伊・仏)


     名優なれどエリザベス・テイラーとの結婚・離婚の話題が先行

 ・1925年、ウェールズにて、炭坑夫の父親とパブのホステスの母親の12人目の子供として生まれた。本名はRichard Walter Jenkins Jr.。2年後、母親が13人目の子供を産んで間もなく亡くなり、姉夫婦に育てられた。18歳の時に学校の教師の養子となり、以後、リチャード・バートンと名乗るようになった。

 ・空軍の士官を目指したが、パイロット試験に不合格となり、3年間、地上での軍務に従 事した後、1947年に除隊。以前からアマチュア劇団などで活躍していたが、本格的に役者の道を歩むこととなった。

 ・ロンドンでの舞台「The Lady's Not for Burning(1949年)が好評で、同作のブロードウェイ公演(1950年)でアメリカへ進出。

 ・オリヴィア・デ・ハヴィランド主演のミステリー『謎の佳人レイチェル』(1952年)でハリウッド・デビュー。アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞の新人賞を受賞。以後、英・米の舞台、映画で活躍し、以下の6作品でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
 (右の写真)『謎の佳人レイチェル』
  オリヴィア・デ・ハヴィランドと

My_Cousin_Rachel

 ・『聖衣』(1953年) … 初のシネマスコープによる大作歴史劇。
 ・『ベケット』(1964年/英) … 大司教トマス・ベケットとイングランド国王ヘンリー2世の関係を描いた歴史劇。
The_Robe Becket-2
『聖衣』(1953年)
ジーン・シモンズ
『ベケット』(1964年)
ピーター・オトゥール(右)と

 ・『寒い国から帰ったスパイ』(1965年/英) … 東独へ派遣された英諜報部員の運命を描いたサスペンス。
 ・『バージニア・ウルフなんかこわくない』(1966年/監督:マイク・ニコルズ) … 中年夫婦の偽善的な関係を描いた作品。
 この2作品の演技で、英アカデミー賞最優秀英国男優賞を受賞。
The_Spy_Who_Came_in_from_the_Cold
Who's_Afraid_of_Virginia_Woolf-2
『寒い国から帰ったスパイ』(1965年)
クレア・ブルーム
『バージニア・ウルフなんかこわくない』(1966年)
エリザベス・テイラー

 ・『1000日のアン』(1969年/英) … イングランド国王ヘンリー8世の妃アン・ブーリンを描いた歴史劇。
 ・『エクウス』(1977年/英/監督:シドニー・ルメット… 馬に異常な行動をとる少年と精神科医の苦悩を描いた作品。
  『エクウス』でゴールデン・グローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)を受賞。
Anne_of_the_Thousand_Days
Equus
『1000日のアン』(1969年)
ジュヌヴィェーヴ・ビュジョルドと
『エクウス』(1977年)
ピーター・ファース(左)と

The_Longest_Day
 ・アカデミー賞は全てノミネートにとどまった。7回の残念はピーター・オトゥールに次いで多い記録である(2018年現在)
 ピーター・オトゥールとは『ベケット』でダブル・ノミネートされ、共に落選した。私生活では酒飲み友達だったという。
 (左の写真)『史上最大の作戦』(1962年) リチャード・ベイマー(右)と
 

The_Night_of_the_Iguana
The_Assassination_of_Trotsky
『イグアナの夜』(1964年/監督:ジョン・ヒューストン
エヴァ・ガードナー

『暗殺者のメロディ』(1972年)
アラン・ドロン(右)と


 ・母国イギリスでは、ジョン・ギールグッドやローレンス・オリヴィエの後継者と目され、シェークスピア劇の本拠地オールド・ヴィック・シアターで、「ハムレット」(1953年)や「オセロ」(1955年)等を演じた。
 (右の写真)舞台「ハムレット」クレア・ブルームと
Hamlet
Camelot  ・ブロードウェイでは、伝説のアーサー王に扮した「キャメロット」(1960年〜)が2年以上のロングラン公演となり、トニー賞のミュージカル主演男優賞を受賞した。
 (左の写真)舞台「キャメロット」 ジュリー・アンドリュースと

 ・輝かしいキャリアの名優だったが、近年、彼の話題が出る場合、ほとんどがエリザベス・テイラーとの2度の結婚・離婚の事。最初の結婚相手は、銀幕デビュー作『The Last Days of Dolwyn(1949年/英)で共演したシビル・ウィリアムズ(1949〜1963年)。その次に、エリザベス・テイラーと2度(1964〜1974年)(1975〜1976年)に渡って結婚・離婚した。
 (右の写真)『クレオパトラ』(1963年) エリザベス・テイラーと
Cleopatra
The Taming of the Shrew
 ・エリザベス・テイラーとは多くの作品で共演したが、離婚後もブロードウェイ劇「Private Lives(1983年)で共演した。
 テイラーと離婚した後、モデルのスージー・ミラー (1976〜1982年)、メイクアップ・アーチストのサリー・ヘイ (1983年〜)と結婚した。
 (左の写真)『じゃじゃ馬ならし』(1967年) エリザベス・テイラーと

 ・ジョージ・オーウェルの反ユートピア小説の映画化作品『1984』(1984年/イギリス)が遺作となった。
 (右の写真)『1984』ジョン・ハート(右)と

 ・1984年58歳で他界。
1984


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