20世紀・シネマ・パラダ イス

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The_Heiress

     女相続人
     The Heiress
     監督:ウィリアム・ワイラー
     (1949年/アメリカ)
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 名匠ウィ リアム・ワイラーが描く父娘、男女の愛憎劇

 19世紀半ばのニューヨーク。ワシントン広場の近くに豪邸を構えている医師のオースティン・スローパー。亡き妻は美しく社交的であったが、娘のキャサリンは人並み以下の容姿で内向的に育ったことを気に病んでいた。
 彼の妹のラヴィニアが未亡人と なって転がり込んでいたが、オースティンは彼女にキャサリンの面倒を見るように頼んでいた。
 ある日、3人は親戚の娘の婚約パーティーへ出かけた。ラヴィニアに頼まれた青年がキャサリンをダンスに誘ったが、お義理で一曲踊っただけで立ち去ってし まった。
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The_Heiress-2  他人のダンスを眺めていたキャサリンの前に、見目麗しい青年が現れた。欧州周遊から帰って 来たばかりだというモリス・タウンゼントだ。
 キャサリンはダンスに誘われた。どうやら彼は自分に好意を寄せているらしい。初めての経験にキャサリンは胸をときめかせた。

  

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 『女相続人』 予告編動画


  主な出演者など 

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 キャサリン役 … オリヴィア・デ・ハヴィランド Olivia De Havilland
 モリス役 … モンゴメ リー・クリフト Montgomery Clift
 オースティン役 … ラルフ・リチャードソン Ralph Richardson
 ラヴィニア役 … ミリア ム・ホプキンス Miriam Hopkins

 ・原作はヘンリー・ジェイムズの小説 「ワシントン広場」 で、1947年にブロードウェイで舞台化されている。名匠ウィリアム・ワイラーが、 父娘、男女の愛憎を見事に演出し、アカデミー賞では、作品賞、監 督賞など8部門でノミネートされ、主演女優賞、美術・装置賞、劇・喜劇音楽賞、衣装デザイン賞の4部門で受賞した。
  (右の写真) 左から、ワイラー監督、モンゴメリー・クリフト、オリヴィア・デ・ハヴィランド
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 ・舞台を観て以来、キャサリンを演じることを熱望していたオリヴィア・デ・ハヴィランド が、内向的な娘から憎悪に満ちた冷酷な女への変貌ぶりを好演して、『遥かなる我が子』 (1946年) に続いて2度目のオスカーを獲得。
  (左の写真) オリヴィア・デ・ハヴィランドとモンゴメリー・クリフト

 ・生涯で8度もアカデミー賞を受賞したハリウッド伝説の衣装デザイナー、イーディス・ヘッドが最初のオスカーを獲得した作品でもある。
 (右の写真) モンゴメリー・クリフトとオリヴィア・デ・ハヴィランド
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  ◆ ピッ ク・アップ … ラルフ・リチャードソン

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 Ralph Richardson  1902-1983  (イギリス)

 ・1926年に舞台デビューし、ボリス・カーロフ主演の怪奇映画 『月光石』 (1933年) で銀幕デビュー。以後、英・米の舞台・映画で活躍。
 ロンドンのオールド・ヴィック・シアターで同時期に活躍したジョン・ギールグッド、ロー レンス・オリヴィエと共に、20世紀の英国の3大舞台俳優として語り継がれている。尚、3人の中で最初にナイト爵を授与され (1947年)サーの称号を得ている。 

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『アンナ・カレニナ』 (1948年) ヴィヴィアン・リー
『落ちた偶像』 (1948年) ボビー・ヘンリー
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Greystoke
『リチャード三世』 (1955年) ローレンス・オリヴィエ(左)と
『グレイストーク』 (1983年) クリストファー・ランバート(左)と
 ・『超音ジェット機』 (1952年) で英アカデミー賞の英国男優賞、『夜への長い旅路』 (1962年)でカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞。 『女相続人』 と 『グレイストーク  類人猿の王者 ターザンの伝説』 で2度、米アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたが受賞は逃した。( 『グレイストーク』 は死後にノミネート)

 
1983年80歳で他界。

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