20世紀・シネマ・パラダイス
キム・ノヴァク
Kim Novak
1933- (アメリカ)
◆
代表作
ピクニック
Picnic
(1955年/アメリカ)
黄金の腕
The Man with the Golden Arm
(1955年/アメリカ)
愛情物語
The Eddy Duchin Story
(1956年/アメリカ)
めまい
Vertigo
(1958年/アメリカ)
◆
妖艶な美貌で人気を博す
・
1933年
、イリノイ州シカゴ生れ。本名は
Marilyn Pauline Novak
。両親はチェコからの移民。シカゴ美術館附属美術大学在学中の夏休みに、冷蔵庫会社のモデルとして各地を回っている時にスカウトされ、RKO社の『四十人の女盗賊』
(1955年)
、
ジェーン・ラッセル
主演の『フランス航路』
(1954年)
にエキストラとして出演。その後、コロンビア社にスカウトされ、同社と専属契約を交わした。
・当時のコロンビア社には自社の人気スターは
リタ・ヘイワース
しかおらず、キム・ノヴァクの芸名を授かった彼女は、演技の経験がないにもかかわらず、フィルム・ノワール作品『殺人者はバッジをつけていた』
(1954年)
のヒロインに抜擢され、売り出された。
(右の写真)『殺人者はバッジをつけていた』
フレッド・マクマレー
と
・2作目は、ジュディ・ホリデイ、
ジャック・レモン
と共演したロマンチック・コメディ作『
Phffft
』
(1954年)
。同作でゴールデン・グローブ賞の新人女優賞を受賞した。
*
新人賞… 『ハリーの災難』の
シャーリー・マクレーン
も同時に受賞。同賞は1983年を最後に廃止された。
(左の写真)『
Phffft
』 ジャック・レモンと
・1955年、
『ピクニック』
、『黄金の腕』
(監督:
オットー・プレミンジャー
)
の2作が大ヒットし、世界的な人気スターとなった。
『ピクニック』(1955年)
ウィリアム・ホールデン
と
『黄金の腕』(1955年)
フランク・シナトラ
と
・『愛情物語』
(1956年)
、『夜の豹』
(1957年)
もヒット。パラマウント社に貸し出されて出演した
『めまい』
(1958年/監督:
アルフレッド・ヒッチコック
)
は1番の代表作となった。
『愛情物語』(1956年)
タイロン・パワー
と
『夜の豹』(1957年)
フランク・シナトラ、リタ・ヘイワース(右)と
『めまい』(1958年)
ジェームズ・ステュアート
と
『媚薬』(1958年)
ジェームズ・ステュアートと
・『悪名高き女』
(1962年)
を最後にコロンビア社との契約を終了。その後、『ねえ!キスしてよ』
(1964年/監督:
ビリー・ワイルダー
)
等に出演した。
『逢う時はいつも他人』(1960年)
カーク・ダグラス
と
『ねえ!キスしてよ』(1964年)
ディーン・マーティン
と
・『殺人者はバッジをつけていた』、『媚薬』、『逢う時はいつも他人』、『悪名高き女』
(1962年)
で組んだリチャード・クワイン監督と婚約したが、結婚せずに婚約を解消した。
(右の写真)『悪名高き女』撮影時。ジャック・レモン(左)、リチャード・クワイン監督と
・『モール・フランダースの愛の冒険』
(1965年)
で共演したリチャード・ジョンソンと結婚したが、翌1966年に離婚。
(左の写真)『モール・フランダースの愛の冒険』 リチャード・ジョンソンと
・1976年、病気になった彼女の愛馬を診察した獣医師と結婚。
(右の写真)夫のロバート・マロイと。2014年のアカデミー賞授賞式会場にて
・1991年、女優業からの引退を発表。
・1997年、ベルリン国際映画祭の名誉金熊賞を受賞。
(左の写真)『クリスタル殺人事件』(1980年)
エリザベス・テイラー
(右)と
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