20世紀・シネマ・パラダ イス
ヘンリー・ フォンダ
Henry Fonda
1905-1982 (アメリカ)
愛称:ハンク(
Hank
)
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・大ヒットした舞台劇を映画化した『ミスタア・ロバーツ』
(1955年)
で、7年ぶりに銀幕復帰。
フォンダは撮影当初から
ジョン・ フォード
監督の演出に疑問を感じていたらしく、ある日、監 督の演出が間違っていると発言。怒ったフォードがフォンダを殴り、黄金コンビが決裂してしまった。
俳優の仕事に誇りと信念を持ち、妥協を許さなかったフォンダの人となりがよく分かるエピソードである。
(右の写真) 『ミスタア・ロバーツ』左から、
ジャック・レモン
、
ジェームズ・キャグ ニー
、ヘンリー・フォンダ、
ウィリアム・パウエル
・トルストイの小説を映画化した伊・米合作の大作『戦争と平和』
(1956年/監督:
キング・ヴィダー
)、
アルフレッド・ヒッチコック
監督のサスペンス『間違えられた男』
(1956年)
に出演。
『戦争と平和』(1956年)
オードリー・ヘップバーン
と
『間違えられた男』(1956年)
ヴェラ・マイルズ
と
・TVドラマ
(1954年放映)
に 感銘を受け、自ら共同プロデューサーにもなって出演した
『十二人の怒れる男』
(1957年)
は、低予算の作品ながらも高い評価を得た。アカデ ミー賞作品賞にノミネートされ、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。
シドニー・ルメット
監督の劇場用映画デビュー作。
(左の写真)『十二人の怒れる男』
・1957年、『戦争と平和』 の撮影中にイタリアで出会った貴族のアフデラ・フランチェティと4度目の結婚をしたが、1961年に離婚した。
(右の写真)4番目の妻アフデラ・フランチェティと
『ワーロック』(1959年/監督:エドワード・ドミトリク)
『野望の系列』(1962年/監督:
オットー・プレミンジャー
)
『史上最大の作戦』(1962年)
『西部開拓史』
第4話 「鉄道」(1962年)
ジョージ・ペパード
と
『スペンサーの山』(1963年)
モーリン・オハラ
と
『未知への飛行』(1964年/監督:シドニー・ルメット)
・1965年、モデルのシャーリー・アダムスと5度目の結婚。フォンダが亡くなるまで連れ添った。
(左の写真) 5番目の妻シャーリーと
・彼を敬愛していたセルジオ・レオーネ監督からのオファーを受けて『ウエスタン』
(1968年)
に出演。当時のアメリカでは、イタリアの「
Spaghetti Western
」
(=日本で言うところのマカロニウエスタン)
で悪役を演じた、ということであまり評判が良くなかった。
(右の写真) 『ウエスタン』
・1970年代に入ってからも、
ポール・ニューマン
の監督2作目 『オレゴン大森林/わが緑の大地』
(1970年)
や、大作 『ミッドウェイ』
(1976年)、
『メテオ』
(1979年)
等に出演。
・1978年、AFI(アメリカ映画協会)の生涯功労賞を受賞。
(左の写真)娘のジェーン、息子のピーターと
・1979年、トニー賞の特別功労賞を受賞。
・1981年
、
アカデミー賞の名誉賞を受賞。
アカデミー賞名誉賞の受賞シーン。プレゼンターはロバート・レッドフォード。
・実の母親が自殺したことで、子供たちとは確執があったとされてるが、晩年には和解 した。
息子のピーターが監督・主演した『グランドキャニオンの黄金』
(1979年)
にはゲスト出 演した。
(右の写真) 『グランドキャニオンの黄金』
ピーター・フォンダ、ブルック・シールズと
・娘のジェーンが父親のために映画化の権利を取得した『黄昏』
(1981年)
が、最後の劇場用映画となった。
フォンダは1974年に心臓を患い、ペース・メーカーを入れた体であったが、ボートから湖に落ちるシーンもスタントマンを使わずに自ら演じた。
(左の写真) 『黄昏』
キャサリン・ヘップバーン
、ジューン・フォンダと
・
マーナ・ロイ
と共演したTVドラマ「
Summer Solstice
」
(1981年)
が遺作となった。
(右の写真) 「
Summer Solstice
」 マーナ・ロイと
・1982年、『黄昏』でアカデミー賞の主演男優賞を受賞。76歳での受賞は同賞の史上最高齢記録
(2014年現在)
。
体調が悪化していた父親の代理人としてオスカー像を受け取ったジェーンは、「
あなたを誇りに思う
」とスピーチした。
(左の写真) オスカー像を手にするヘンリー・フォンダ
ジェーン(左)、妻のシャーリー(右)と
・
1982年
、家族に見守られながら
77歳
で他界。念願のオ スカーを獲得した5ヶ月後だった。
ヘンリー・フォンダ トリビュート動画。ナレターはジェーン・フォンダとピーター・フォンダ
・AFI(アメリカ映画協会)が1999年に選定した「伝説のスター・ベスト50」で、男優部門の第6位に選出。
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