20世紀・シネマ・パラダ イス

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８人の学者の中で結婚歴があるのは１人だけ。しかも、この９年間、 接した女性は中年の家政婦ミス・ブラッグぐらい。ご年配の７人は仕事もそっちのけで、オーシェ イからダンスを習って喜んでいる始末。１番の堅物でもあるポッツはそんな彼らを嗜めた。

その頃、警察はジョーの身柄を確保していたが、犯人である証拠が無く、解放せざるを得ない 状況となっていた。ジョーは、身の安全の為、証拠を握っているオーシェイと結婚することにした。配偶者の証言は裁判で証拠とならないからだ。オーシェイ は、ジョーの手下が持ってきたダイヤの指輪を受け取 り、 婚姻届にサインをした。

ポッツはオーシェイの正体を知らないままだ。しかし、彼女がいると他の学者たちの仕事がは かどらないので、屋敷から出ていくように促した。外へ出 ると警察に捕まってしまう。オーシェイは、ポッツが自分に異性としての魅力を感じていたと告白するのを聞くや、「ヤムヤム」(キスの俗語） の意味を実演してみせた。すると、堅物のポッツが恥じらいながらも言った。「もう一度ヤムヤムをお願いします」。

ポッツは、オーシェイに金の指輪を贈り、プロポーズした。思わぬ展開にオー シェ イが戸惑っているところへ、彼女の父親だと名乗ったジョーから電話が入った。電話に出たオーシェイは、１人変な奴(=ポッツの事） がいるから早くここから脱出したいと訴えた。

オーシェイに代わってポッツが電話に出た。ジョーは、学者たちと一緒ならば警察の目を欺く ことが出来ると思い立ち、オーシェイと一緒にニュージャージーまで来るように命じた。学者たちは皆、オーシェイの父親から結婚の承諾を得られたと思い込 み、２人を祝福した。

家政婦のミス・ブラッグが、オーシェイが部屋に隠していた新聞を見て彼女の正体を 知ったが、オーシェイに殴り倒され、クローゼットに閉じ込められてしまった。

８人の学者たちとオーシェイは、数学者のガー カコフ教授が運転する車でニュージャージーへ向かったが、事故を起こしてしまい、途中のホテルで一泊することになった。

夕食後、一足先に部屋で寝ることにしたオーシェイが皆に挨拶した。「おやすみ、８人 の可愛い学問の天使たち…」

唯１人、結婚の経験がある植物学者のオドリー 教授が、亡き妻との思い出と結婚生活の心得を語って聞かせ、自分の部屋へ引き下がった。

ポッツはオドリーの部屋を訪ね、感謝の言葉とオーシェイへの想いを伝えた。ところが、そこ はオーシェイの部屋だった。ポッツの胸の内を聞いたオーシェイは、彼に抱きついてキスをした。

ポッツが食堂へ戻ると、ジョーの一味が待ち構えていた。ポッツは、オーシェイの正体や、 ニュージャージー行きの真相など全てを知らされた。

ポッツは再びオーシェイの部屋を訪れた。オーシェイはポッツを愛し始めており、弁明をしよ うとしたが、ポッツは聞く耳を持たなかった。ポッツが去った後、オーシェイは泣き崩れた。

学者たちはトッテン財団の屋敷へ戻った。ポッツは今回の騒動を侘び、遅れた仕事を取り戻そ う と呼びかけた。オドリーがオーシェイから託された指輪を取り出してみると、それは金の指輪ではなくダイヤの指輪だった。ガー カコフは、オーシェ イがポッツを愛している証拠だと主張した。

そこへ、ホテルでの騒動を新聞で知ったトッテン嬢と弁護士が現れ、百科事典編纂の事業は終 わりにすると通告した。ポッツが、騒動の処分を受けるのは自分だけで良いと自説を述べている時、銃を手にしたジョーの手下たちが乗り込んで来た…。

その頃、オーシェイはジョーとの結婚を拒み、軟禁されていた。ジョーはポッツを人質にした こ とを盾に結婚を迫った。

オーシェイとポッツは電話で話をさせられた。オーシェイは、ポッツの身を守るためジョーと の 結婚に応じることにした。ポッツは、自分たちが監禁されている理由とオーシェイが自分を愛していることを悟った。

町の清掃人が、いつものようにクイズの答えを求めに来た。クイズの内容、「ダ モクレスの剣とは…」を聞いた歴史学者のジェローム教授に ある考えが閃いたことで、学問の天使たちの反撃が開始された…。

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