20世紀・シネマ・パ ラダ イス

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        我等の生涯の最良の年
         The Best Years of Our Lives
          監督:ウィ リアム・ワイラー
         (1946年/アメリカ)
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  アカデミー賞作品賞など7部門で受賞した大ヒット作品

 第二次世界大戦が終結した。
 3人の復員兵、
フレッド・デリー
ホーマー・パリッシュアル・スティーブンソンが、故郷の町へ向かう軍 用輸送機に乗り合わせた。
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 戦場で両腕を失くしたホーマーは、家族と婚約者のウィルマに迎えられ、アルは4年ぶりに家族と再会した。
 フレッドも両親に迎えられたが、出征前に結婚した妻のマリーは家を出ていた。
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 アルは、成長した子供たちに戸惑いを覚えたが、気分転換の為に、妻のミリーと娘のペギーを誘ってナイトクラブへ繰 り出した。
 ホーマーは、ウィルマの家に招待されていたが、中座をして、叔父のブッチが経営するバーへ向 かった。
 ブッチの店にはフレッドがいた。彼はナイトクラブで働いているマリーを探していたが、見つけられなかったのだ。
 2人が再会を喜んでいるところへ、アルの家族も姿を現した。
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 アルとフレッドが酔い潰れ、ミリーとペギーは2人を自宅を運んだ。
 夜中、フレッドが戦場での悪夢にうなされ、ペギーが介抱した。翌朝、ペギーは前夜の事に触れないでいたが、フレッドは、そんな彼女の優しさに感謝をし、 好意を抱いた。
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 『我等の生涯の最良の年』 予告編

  主な出演者など

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 ・アル・スティーブンソン役 … フレドリック・マーチ Fredric March
 ・ミリー・スティーブンソン役 … マー ナ・ロイ Myrna Loy
 ・フレッド・デリー役 … ダナ・アンドリュース Dana Andrews
 ・ペギー・スティーブンソン役 … テレサ・ライト Teresa Wright
 ・ホーマー・パリッシュ役 … ハロルド・ラッセル Harold Russell
 ・マリー・デリー役 … ヴァージニア・メイヨ Virginia Mayo
 ・ウィルマ役 … キャシー・オドネル Cathy O'Donnell
 ・ブッチ役 … ホーギー・カーマイケル Hoagy Carmichael

 ・復員兵の社会復帰をテーマとした映画の構想を抱いていた独立系の名製作者サミュエル・ ゴールドウィンが、小説家のマッキンレー・カンターに物語の執筆を依頼。カンターが書き上げた 「Glory for Me 」 が長すぎたため、『レベッカ』 (1940年/監督:アルフレッド・ヒッチコック等の脚本家ロバート・E・シャー ウッドが脚色をした。
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 ・インフレ調整後の興行成績で歴代75位 (2015 年現在)、ディズニー・アニメを除く実写映画では、40年代最大のヒット作品となった。

Best_Years-25  ・アカデミー賞では、作品、監督、主演男優 (フレド リック・マーチ)、助演男優 (ハロルド・ラッセル)、脚色、編集、劇・喜劇音楽の7部門 で受賞した他、ハロルド・ラッセルが特別賞、サミュエル・ゴールドウィンがアービング・G・タルバーグ賞を受賞した。
  (左の写真) 左から、サミュエル・ゴールドウィン、ハロルド・ラッセル、ウィリアム・ワイラー

 ・「傷病兵に希望と勇気を与えた」 として、特別賞も受賞したハロルド・ラッセルは、演技の経験が無い素人で、本当の傷痍軍人であった。障害者支援に尽力し、34年ぶりに 『サンフランシスコ物語』 (1980年) にも出演した。

 ・ブッチ役のホーギー・カーマイケルは、「スターダスト」、「我が心のジョージア」 といった名曲を作曲した音楽家。日本でも大人気だったTVドラマ 『ララミー牧場』 (1959年) に も出演。淀川長治さんが同番組の解説を務めたのは、彼が出演していたからだとか。
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 (右上の写真) ハロルド・ラッセル(手前) とホーギー・カーマイケル

 
・本作で本格的なデビューをしたウィルマ役のキャシー・オドネルは、48年に、ウィリアム・ワイラー監督の兄で脚本家のロバート・ワイ ラーと結婚をしている。

  ピック・アップ … ダナ・アンドリュース

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 Dana Andrews  1909-1992 (アメリカ)

 ・ミシシッピ州生れ。大学卒業後、オペラ歌手を目指してロスアンゼルスへ。様々な仕事を経て、1940年にサミュエル・ゴールドウィン社と契約。ゲーリー・クーパー主演の 『西部の男』 (監督:ウィ リアム・ワイラー) で銀幕デビューを果たした。

 ・『教授と美女』 (1941年/監督:ハワード・ホークス、『牛泥棒』 (1943 年/監督:ウィリアム・A・ウェルマ
、 『ローラ殺人事件』 (1943年/監督:オットー・プレミンジャー)、『影なき殺人』 (1947年/監督:エリア・カザン、『巨象の 道』 (1954年)、『条理ある疑いの彼方に』 (1956年/ 監督:フリッツ・ラング、『エアポート’75』 (1974年)、『ラスト・タイクーン』 (1976年/監督:エリア・カザ ン)等に出演した。
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『牛泥棒』 ヘンリー・フォンダ(左)と
『ローラ殺人事件』
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Boomerang!
『我等の生涯の最良の年』   テレサ・ライトと
『影なき殺人』   リー・J・コッブ(右)と
 ・1963〜65年まで、映画俳優組合の代表を務め、70年代以降は不動産業でも成功し た。

 ・晩年は認知症を患い、1992年83歳で他界。

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