20世紀・シネマ・パラダイス
 |
ウォルター・ブレナン
Walter Brennan 1894-1974 （アメリカ） |
◆ 代表作
 |
 |
| 大自然の凱歌 Come and Get It （1936年/アメリカ） |
西部の男 The Westerner （1940年/アメリカ） |
 |
|
| 群衆 Meet John Doe （1941年/アメリカ） |
打撃王 The Pride of the Yankees （1942年/アメリカ） |
 |
 |
| 脱出 To Have and Have Not （1944年/アメリカ） |
荒野の決闘 My Darling Clementine （1946年/アメリカ） |
 |
 |
| 赤い河 Red River （1948年/アメリカ） |
リオ・ブラボー Rio Bravo （1959年/アメリカ） |
◆ アカデミー賞助演男優賞を３度も受賞した名脇役
| ・1894年、マサチューセッツ州生まれ。父親と同じくエンジニアリングになるため地元の工業高校へ進学したが、演劇に興味を持ち、ボードビルの舞台に立つようになった。 第１次世界大戦中は従軍し、戦後、カリフォルニアでパイナップル農園を経営したが不動産投資で失敗した。 ・1925年、エキストラとして銀幕デビュー。以後10年、ほとんどがクレジットタイトルに表示されない端役やスタントとして150本弱の映画に出演した。 |
| ・1930年代半ばになると、キング・ヴィダー監督の『結婚の夜』(1935年/主演：ゲーリー・クーパー）、ウィリアム・ワイラー監督の『この三人』(1936年/主演：ミリアム・ホプキンス）、フリッツ・ラング監督の『激怒』(1936年/主演：スペンサー・トレーシー）等、名監督たちの良作に恵まれるようになったが、まだ大きな役ではなかった。 （右の写真）『大自然の凱歌』 フランシス・ファーマー、エドワード・アーノルド（右）と |
 |
|
 |
 |
| 『Affairs of Cappy Ricks』(1937年） | 『Kentucky』(1938年） |
|
 |
 |
| 『牧童と貴婦人』（1938年） ファジー・ナイト（左）、ゲーリー・クーパー（右）と |
『西部の男』（1940年/監督：ウィリアム・ワイラー） ゲーリー・クーパー（左）と |
|
| ・ゲーリー・クーパーとは、『群衆』(1941年/監督：フランク・キャプラ）、『ヨーク軍曹』(1941年/監督：ハワード・ホークス）、『打撃王』 (1942年/監督：サム・ウッド）等でも共演。 『ヨーク軍曹』でもアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたが、４度目の受賞とはならなかった。 （右の写真）『群衆』ゲーリー・クーパー（左）と |
 |
 |
 |
| 『ヨーク軍曹』（1941年） ゲーリー・クーパー（右）と |
『打撃王』（1942年） ゲーリー・クーパー（左）、テレサ・ライトと |
 |
 |
 |
| 『牧童と貴婦人』（1938年） | 『西部の男』（1940年） | 『ヨーク軍曹』（1941年） |
 |
・ブレナンは撮影中に馬に蹴られて歯を欠いてしまい（1932年）、その為、実年齢よりも老けた役柄を演じることが多かった。役ごとの変身ぶり
は見事なものであり、カメレオン俳優の元祖とも言える。 ハワード・ホークス監督は、配役に困った時はブレナンに頼ったという。 （左の写真）『脱出』（1944年/監督：ハワード・ホークス） ハンフリー・ボガート（左）と |
 |
 |
 |
| 『死刑執行人もまた死す』 (1943年/監督：フリッツ・ラング） |
『脱出』（1944年） | 『荒野の決闘』（1946年） |
| ・1950年代半ばからはTVでも活躍。主役を務めた「The Real McCoys（マッコイじいさん）」は、1957年から1963年まで続いた人気番組だった。 （右の写真）TVドラマ「マッコイじいさん」 | 
|
| ・ゲーリー・クーパーとの相性も良かったが、ジョン・ウェインとの相性も抜群だった。『リオ・ブラボー』(1959年/監督：ハワード・ホークス）での２人のやり取りなどは絶妙だった。 |
 |
 |
| 『赤い河』（1948年） ジョン・ウェイン（左）と |
『リオ・ブラボー』（1959年） ジョン・ウェイン（右）と |
 |
 |
 |
| 『赤い河』（1948年） |
『リオ・ブラボー』（1959年） | 『西部開拓史』（1962年） |
| ・1974年、80歳で他界。生涯現役として活躍し、遺作となった『Smoke in the Wind 』は、没後の1975年に公開された。 |
 |
 |