・1923年、「ロボット」という言葉を生み出したことで有名な劇「R.U.R.」に、台詞の無いロボット役の1人としてブロードウェイの舞台に立った後、エセル・バリモア主演の 「A
Royal Fandango」で本格的なブロードウェイ・デビューを果たした。
しかし、「A Royal Fandango」は大して評判にならず、トレイシーはその後、ドサ回りを余儀なくされた。
(右の写真)銀幕デビュー前のスペンサー・トレイシー
・1930年、死刑囚を演じたブロードウェイでの初主演作「The Last
Mile」が8ヶ月のロングランとなる大ヒット。役者として漸く大きな成功を収めた。
* 「The Last Mile 」 … ロスでの公演ではクラーク・ゲーブルが主演。1932年、1959年(ミッキー・ルーニー主演)と2度映画化された。
(右の写真)舞台 「The Last Mile」
・舞台「The Last Mile」を観たジョン・フォード監督に
スカウトされ、同監督の『河上の別荘』(1930年)の主役で本格的な銀幕デビュー。
生涯の親友となるハンフリー・ボガートも、同作品で長編映画デビューをしている。
(左の写真)『河上の別荘』 ハンフリー・ボガート(左)と
・キャサリン・ヘッ
プバーンからの熱烈なオファーを受けて、『女性No.1』(1942年/監督:ジョージ・スティーヴンス)で初共演。以後、『火の女』(1942年)、『Without Love 』(1945
年)、『大草原』(1947年)、『愛の立候補宣言』(1948年)、『アダム氏とマダム』(1949年)、『パットとマイク』(1952年)、『Desk Set 』(1957年)、
『招かれざる客』(1967年)の合計9作で共演。ハリウッド史に残る黄金コンビとなり、私生活でもパートナーとなった。
(左の写真)キャサリン・ヘップバーンと