20世紀・シネマ・パラダイス
アドルフ・マンジュー
Adolphe Menjou
1890-1963 (アメリカ)
◆
代表作
巴里の女性
A Woman of Paris
(1923年/アメリカ)
モロッコ
Morocco
(1930年/アメリカ)
犯罪都市
The Front Page
(1931年/アメリカ)
戦場よさらば
A Farewell to Arms
(1932年/アメリカ)
スタア誕生
A Star is Born
(1937年/アメリカ)
オーケストラの少女
100 Men and a Girl
(1937年/アメリカ)
◆
戦前のハリウッドきっての洒落男
・
1890年
、ペンシルベニア州生まれ。コーネル大学卒業後、役者となり、1916年に銀幕デビュー。第1次世界大戦中は陸軍の救護班員として活動した。
・戦後、
ルドルフ・ヴァレンチノ
主演の『 シーク 』
(1921年)
、
ダグラス・フェアバンクス
主演の『 三銃士 』
(1921年)
等、人気スターのヒット作に出演して名をあげていき、
チャップリン
が監督した『巴里の女性』
(1923年)
でスターとしての地位を確立した。
『シーク』(1921年)
ルドルフ・ヴァレンチノ (右)と
『三銃士』(1921年)
前から2列目、右から3番目がアドルフ・マンジュー
『巴里の女性』(1923年)
エドナ・パーヴィアンス
と
『禁断の楽園』(1924年/監督:
エルンスト・ルビッチ
)
ポーラ・ネグリ
と
・トーキーの時代に入ってからも、数多くの名作、ヒット作に出演。コメディの傑作『犯罪都市』
(1931年)
でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
『モロッコ』
(1930年)
マレーネ・ディートリッヒ
と
『犯罪都市』(1931年/監督:
ルイス・マイルストーン
)
パット・オブライエン(右)と
『戦場よさらば』
(1932年)
ゲーリー・クーパー
(左)、ヘレン・ヘイズと
『
たそがれの女』(1932年/監督:
フランク・キャプラ
)
バーバラ・スタンウィック
と
『勝利の朝』(1933年)
キャサリン・ヘップバーン
と
『可愛いマーカちゃん』
(1934年)
シャーリー・テンプル
と
『ロイドの牛乳屋』(1936年/監督:
レオ・マッケリー
)
ライオネル・スタンダー(左)、
ハロルド・ロイド
(中央)と
『オーケストラの少女』
(1937年)
ディアナ・ダービンと
『ステージ・ドア』(1937年)
キャサリン・ヘップバーンと
『ゴールデン・ボーイ』
(1939年/監督:
ルーベン・マムーリアン
)
バーバラ・スタンウィック、
ウィリアム・ホールデン
(右)と
・当時のハリウッドでは洒落男の代名詞のような存在だった。『サンセット大通り』
(1950年/監督:
ビリー・ワイルダー
)
の中で、タキシードを着た主人公
(ウィリアム・ホールデン)
が、「
その服、アドルフ・マンジューから借りたのかい?
」 と冷やかされるシーンが用意されていたという。
(左の写真)靴のコレクションを披露するアドルフ・マンジュー
・政治的にはガチガチの保守派で、
「赤狩り」
の時代にはその急先鋒の1人でもあった。
・第2次世界大戦後はあまり作品に恵まれなかったが、息長く活躍。最後の映画となったウォルト・ディズニー製作の『ポリアンナ』
(1960年)
まで、150本近くの映画に出演した。
(右の写真)『突撃』 (1957年/監督:
スタンリー・キューブリック
)
カーク・ダグラス
(右)と
・
1963年
、
73歳
で他界。
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