・舞台だけでなくラジオでも活躍。1938年7月、CBSのラジオ番組「The
Mercury Theatre on the Air」がスタート。同年10月30日、H・G・ウェルズのSF小説「宇宙戦争」を放送した際、火星人の来襲を臨時ニュースの形式で伝え、全米をパニックに陥れた。
ウェルズは子供の頃からマジック(手品)が趣味で、人を驚かすことが大好きだったという。火星人来襲の放送はしてやったりだった?
この一件により、弱冠23歳のウェルズの名は全米に知れ渡った。
・短編喜劇映画『Too Much Johnson』(1938年)を監督。
製作当時に公開されることなく、フィルムが消失したと思われていたが、2008年にイタリアで発見され、2013年のサイレント映画祭で公開された。
(左の写真)『Too Much Johnson』左から、ヴァージニア・ニコルソン、ジョゼフ・コットン、ルース・フォード
・イギリスのラジオ番組「The Lives of Harry Lime」(1951年〜)がスタート。ウェルズが『第三の男』で演じたハリー・ライムに扮した番組。
1955年、同ラジオ番組のいくつかのエピソードを基に製作、監督、脚本、主演した『Mr. Arkadin』(「秘められた過去」)が公開されたが、この作品も会社によって勝手に編集されたものだった。
(左の写真)『Mr. Arkadin』(「秘められた過去」)